@ 参加条件

「型紙」を使うこと。

制作条件は「型紙」を使うこと以外、特に何もありません(注)。
縫製である必要もありません。
たとえば、コラージュのように構成(bbp friend 6)、陶製(bbp friend 105,111,112)、
中には、パン(bbp friend132)もあります・・・。


注・・・だいたいのカタチとだいたいの大きさと解釈してください。
    ちなみに小さいバッタもんの仲間はたくさんいますがOKです。


*出品費用はかかりません。


*ウェブ上では、原則、すべて公開とします。
しかし、画廊などでの展示の場合は、その場所の責任者の判断で、
ブラックボックス化(以下に詳細あり)する場合があります。ご了承ください。





@ ブラックボックスについて

「バッタもんのバッタもん」展は
1.基本的に、誰でも参加できるアンデパンダン形式の公募展です。
2.「表現の自由」が大きなテーマの展覧会です。

しかし、

a.主宰(企画者、画廊)が展示出来ないと判断した作品。
b.企業や権利者からのクレームがあり、主宰が判断出来ない作品。

を会場で「見せる」ことはしません。
しかし、1と2の理由から、「排除する」こともまた避けなければならないと考えます。

そこで、
制作者には申し訳ないのですが、
それらの作品を「排除せずに、見せない」展示方法として、箱に入れます。

箱はブラックボックスという名称どおり、黒い箱を予定していますが、
モザイクボックス(モザイクがかかったように見える)もあります。

箱には、バッタもんの仲間の番号が小さく記されています。
鑑賞者は、当プロジェクトホームページを通して、そのような判断を下された作品を知ることが出来ます。

岡本光博
2012年3月29日





@ コンセプト

ブランドバッグを解体して作成した作品「バッタもん」は、2010年の神戸ファッション美術館の企画展において、
ルイ・ヴィトン社のクレームにより、会期中に撤去されました。
全国に貼り出されていたポスターも剥がされ、カタログも販売中止になりました。
「バッタもん」のイメージを完全に社会から抹殺したいという意図に、神戸市が全面的に従ったからです。
また、同社から私個人宛のメールにおいては、「バッタもん」を作成・発表する行為は公序良俗に反すると批判されました。

購入した商品を使って表現することは、そこまで社会悪なのでしょうか?

我々の身の回りは、様々な著作物や何物かが登録した権利物で溢れ(肖像権、知的財産権・・・)、
権利意識の過剰な高まりは、文化面へのマイナスに止まらず、社会にひずみを生じさせているように感じます。
そのひずみを指摘し、気付かせてくれるのもまたアートの役割でもあります。
そこで「バッタもんのバッタもん」では
参加者の誰もが’自由に’好きな材料や生地(どれほど過剰な権利意識のある意匠やロゴであろうとも・・・)を堂々と使い、
公開されたバッタもんの型紙から、一匹でも多くの「バッタもん」の仲間を生み出していきたいと考えました。
バッタの大集合は蝗害という災害でもあるのですが、
展覧会は「ユーモアと自由」へと飛翔する為の力強いメッセージでもあるのです。

岡本光博
2011年12月13日




ある意味ホンモノのバッタもん

福住廉さん ビリー・アキレオス artscape 2011 12 3
上間常正さん ルイ・ヴィトンのバッグで作った小動物たちの「問題提起」 asahi.com 2011 12 15
高橋牧子さん 「ルイ・ヴィトンの動物たち」 朝日新聞 2011 12 1
















@ 関連作品
岡本光博 BATTA Mons 2007-




OKAMOTO Mitsuhiro
「r#553 Batta pattern」
2010
installation view at KOBE Fashion Museum

In the show, I installed locust sculpture's patterns
like a Felix-gonzalez Torres work.
Viewers could get it.

型紙作品として、神戸ファッション美術館での展示風景。
作品「バッタもん」の近くに
フェリックス・ゴンザレス=トレス流に設置。
ルイ・ヴィトン社の抗議を受けて、
作品「バッタもん」とともに一度は撤去されるものの、
神戸市+美術館へ再展示を希望し、復活した。






岡本光博

w#145 LVT Re773

2011年、デザイナー&イラストレーター773さんが、私の作品「バッタもん」をモチーフに制作してくれたイラストがあります。
このTシャツ作品は、さらに、そのイラストをモチーフに制作しました。
この表現を通してのキャッチボールが、
「表現者同士が影響を与え合うことを起点として、文化が育まれていく」ことへの投げかけまでは出来ないとしても、
コピーとオリジナルの問題へ一石投じることは可能なのではないかと考えています。





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